自転車盗難心理学
盗まれる人盗まれない人
 自転車を販売していて必ず話題になってしまうのが自転車の盗難。はっきり言って自転車を売る立場からするとこの話をお客さんとするのが嫌いです。話の内容にもよるんですが「盗まれる事を前提に自転車を買いに来る人がいる。」思わず「自転車買うのはやめなさい。」と言ってしまうことも・・・。昔から言い続けていますが、盗まれることを前提に買われる商品は、傘と100円ライターと自転車ぐらいでしょうか?

 自転車がよく盗まれる盗まれると言われますが本当にそうでしょうか?実際、当店(連絡が来たデータしかありませんが・・・。)で販売したお客さんが1年間の間に自転車を盗まれるのは約70人に1人の割合です。ここでおもしろい?現象があります。
その70人に1人のお客さんで常に盗まれ続けている人が半分ぐらいいるという事実です。自転車が盗まれたと電話をいただいたとき例えば1,000人の顧客名簿の中から7、8人の名前が思い浮かびます。するとだいたい電話の主はその7,8人に該当者がいます。

 いろいろその人たちにお話を聞いていますと、結局「他力本願的な人」が盗まれ続けています。盗まれるのは泥棒が悪い、盗まれやすい自転車が悪い・・・・自分が悪いとこれっぽっちも思ってない人たちです。もちろん泥棒が悪いのは当然なのですが、それに対する対処は何で自分がやらなきゃいけないんよと思っています。極端な人は、泥棒が悪いんだからカギをかける必要もないと思っている節もあります。盗難は警察の資料からもカギをかければまず7割の盗難は避けられるのです。カギをかけるのは基本です。

 盗まれない人・盗まれても次は盗まれない人・盗まれ続けている人の特長は、

@盗まれない人:降りた瞬間にカギをかけている。盗難されたくないと思っているため自発的に工夫をしている。

A盗まれても次は盗まれない人:「自分が悪かったから盗まれた」と思っている人。自分が悪いと反省しているので@の状態にすぐなれます。

B盗まれ続けている人:「自分は絶対に悪くない」と思っている。泥棒が悪い、自転車が悪いと思っている。どうせ盗まれるから中古や安い自転車のあきらめのつくのでいいと思っている。

もうひとつ面白い現象
●盗難保険へ自発的に加入する人は盗難にまず合いません。
●盗難保険なんて入るだけ無駄と思っている人がしょっちゅう盗まれています。
これホント!

結論:意識の問題です。自分を素直に解析できる人は盗まれないし、自分は100%と正しいと思っている他力本願人は盗まれています。